経口補水療法(ORT)のやり方の基本
経口補水療法とは、「嘔吐や下痢で出た分の水分やミネラルを、口から飲んで脱水を防ぐやり方」の事。
飲むのは経口補水液(ORS)という飲み物です。
経口補水液は
- 水とミネラル(ナトリウムなどの電解質)などが含まれている
- 吸収しやすいように、糖分とナトリウムがバランスよく入っている
という特徴があるので、薄めたりせずそのまま飲ませましょう。
吐いたり下痢したりして身体から出て行った量と同じだけ経口補水液を飲みます。
注意事項
ここに書いてあるのは、脱水がない、もしくは軽度の方への経口補水療法のやり方になります。まずは試してみて、それでも飲めない、飲んでも飲んだ以上に吐く、おしっこが異常に少ない、目が落ち窪んでいる、ぐったりしている……など、その他下記の症状がある場合は医療機関を受診してください。感染性胃腸炎受診の目安(主に小児対象)http://halproject-gast.blogspot.jp/2018/01/blog-post_11.html
(記事は下へ続きます)
スポンサードリンク
もう少し詳しい解説
経口補水療法(ORT)ってなあに?
経口補水液(ORS)ってなあに?
家でできる簡単な経口補水液(ORS)の作り方〜WHOの自作レシピ〜
![]() |
大塚製薬工場
|
![]() |
和光堂
|
経口補水療法(ORT)はいつから始めるの?
感染性胃腸炎で嘔吐すると、慌てて「脱水予防!」と水を飲ませてあげたくなります。基本的には「嘔吐・下痢が始まってすぐに経口補水療法を開始する」で間違いないのですが、ごくごく飲んですぐに嘔吐……という経験をした方も多いと思います。
少量飲ませてすぐに吐く時には、少し時間をあけて落ち着かせてあげてください。
(〜1時間を目処に開始する事をおすすめします。あまり数時間もあけると脱水が進みます)
嘔吐中の経口補水療法のやり方「ちょっとずつ、ゆっくり、根気づよく」
失敗しにくいやり方は、とにかく少ない量を、こまめに、ゆっくり飲ませてあげる方法です。最初はスプーン1杯(5ml程度)飲ませてみてください。「ちょっとずつ」
5分後に更にスプーン1杯飲ませます。「ゆっくり」
また5分後に……というように、5分おきに5mlずつ飲ませるだけで、1時間に60mlの水分を飲ませる事ができます。
吐かなければ、スプーン2杯、3杯と少しずつ量を増やしてください。
途中で吐いたら、またスプーン1杯からスタート。「根気づよく」
嘔吐は長くは続きません(立て続けに嘔吐するのは大体半日程度です)。吐いても、吐く以上に飲めていれば吸収されています。根気づよく続けてください。
途中で脱水が悪化するなど下記のページの兆候があれば受診をしてください。
感染性胃腸炎受診の目安(主に小児対象)http://halproject-gast.blogspot.jp/2018/01/blog-post_11.html
参考文献など
谷口英喜「経口補水療法」日生気誌 52(4):151–164,2015
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/52/4/52_151/_pdf
スポンサードリンク