畳や絨毯などの漂白も煮沸もできないものの消毒はスチームアイロンで!

畳や絨毯の表面であればスチームアイロンで消毒出来ます



*熱に弱い素材では変性してしまう可能性がありますので、十分注意して行ってください。あくまで消毒であり、汚れがきれいになるわけではありません。

準備するもの


  • ウェットティッシュ数枚
  • 手袋
  • マスク
  • ゴミ袋
  • アイロン
  • あて布(雑巾)

やり方

  1. マスク、手袋をはめ、ゴミ袋は開いておく。
  2. ウェットティッシュで、取れる限り汚物を取り除く。
  3. あて布を湿らせてあて、スチームアイロンで2分、消毒する。

ゴミの捨て方他、「嘔吐や下痢で汚れた衣服の消毒方法」も参考に。



詳しい解説

畳や絨毯は厚いため、裏まで十分には届きません。表面だけの消毒になります。裏面も必要であれば、裏面からスチームアイロンを当てましょう。

洗ってしまうと周囲に病原体が広がってしまうので、ウェットティッシュでぬぐう程度にしましょう。
この方法はあくまで「消毒」ですので、汚れが落ちるわけではありません……。汚れについては、消毒した後、一般的なやり方で落としてみてください。

濡れたあて布がなくても可能ですが、あった方が安定して温度を保てます。

時間がかかるので、あまり広範囲の汚染には向きません。2分あてることで85℃1分の条件を満たします。

絨毯の材質によっては、熱で変性する事があります。特にムートンカーペットは耐熱素材でない場合は厳しいようです。
どうしようもないものについては、廃棄処分する必要があります……

熱を与えるのに、家庭用の布団乾燥機では不十分です(温度が低過ぎます)。布団などの厚い物が汚染された時は、専門の業者にお問い合わせください。(対応しているところとしていないところがあります。)



参考サイト

家庭でできるノロウイルスの消毒法 東京都健康安全研究センター
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/health/webversion/web25images/norovirusdisinfection.pdf

猪又明子ら、布団乾燥機を用いたウイルス不活化効果の検討、東京都健康安全研究センター研究年報  第59号 別刷 2008
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/journal/2008/pdf/01-41.pdf

小林マキ子・小林寬伊、ノロウイルス対策としての蒸気加熱処理、Journal of Healthcare-associated Infection 2011; 1: 5-8.Vol.4 No.1
https://www.thcu.ac.jp/uploads/imgs/20150527111116.pdf

(記事は下へ続きます)
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