忙しい時にさっと調べて読める様、テーマを細かくわけ、イラストをつけ、わかりやすい文章を心がけています。
医学的なエビデンスについては、本文中では詳細には触れていません。本家のブログや、このページの文末にある参考文献・サイトを見て頂けると助かります。
感染性胃腸炎は症状は派手で苦しいのですが、適切に対処すれば、基本的には病院を受診しなくても家庭で十分にケアできる病気です。
しかしこれは決して受診するなという意味ではなく、「一番苦しい時に、無理矢理病院に連れて行く必要はないよ」というメッセージだと思ってください。
ですので、予防、消毒、ホームケアという、家庭でできる対策に絞って、今回はいろいろと記事を揃えています。
まずは、病気にかからないように予防する事。
でも子どもはどうしても病気をもらってきます。特に集団生活を送っているお子さんは、どうしても病気をもらいます。完全に予防することは難しいです。
では病気をもらってしまった時はどうするか。突然吐いた! その際に、消毒を出来る限りやる事で、家庭内での感染を可能な限り防ぐ事。
そして、ホームケアです。一番大切なのは、脱水を防ぐ事。
ここを押さえておけば、無理に病院にかからずに済むものも多いと思っています。繰り返しますが、もちろん必要があればかかっていいんですよ!
しかし、小さい子どもがいると、予防も消毒も本当に難しい! 私も娘が1歳の時に見事に娘が感染して、抱きついて吐くわ、吐いて泣きながら抱きついてくるわ、「あ、これ、一家感染するパターンだわ」と白目をむきました。
ですので、はっきり言います。このサイトに書いている事全てを完璧に実行するのは、おそらく不可能です。
あくまでも、どうかやれる範囲でやってみてください。
経口補水療法なども知識としてやり方を書いていますが、杓子定規にやろうと思うのではなく「これはやれそう」とか「やり方がわからないから真似してみよう」くらいの気持ちでトライしてもらいたいところです。
どうか今年の感染性胃腸炎の流行がひどいものになりませんように。
読んでいる方がかかりませんように。
そしてもしかかった時には、少しでもお役に立てれば幸いです。
書いている人
HAL
医師。妊娠出産育児などの医学的な記事をいろいろ書いています。
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32歳女医、そろそろ子どもが欲しい頃(妊娠・出産)
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参考文献・サイト
ノロウイルスに関するQ&A |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
手洗いの時間・回数による効果(厚労省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000105095.pdf
Norovirus の代替指標として Feline Calicivirus を用いた 手洗いによるウイルス除去効果の検討
http://journal.kansensho.or.jp/Disp?pdf=0800050496.pdf
Norovirus | Preventing Norovirus Infection | CDC
http://www.cdc.gov/norovirus/preventing-infection.html
Updated Norovirus Outbreak Management and Disease Prevention Guidelines
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr6003a1.htm